あらすじ

大切な父親を死に追いやり、自分の人生を狂わせた藤堂への復讐をもくろむ主人公優姫。
そして幸運にもが入店した店舗は憎き相手、藤堂のライバルでもある立花の店舗だった。
藤堂への復讐を達成する為に、優姫は立花の店舗でで日本一を目指す。
そして、優姫が日本一になる為には、超えなければならない存在を超える必要があった。
その存在とは、この業界全体の中でずっとトップを走り続けている伝説のキャバ嬢冬美だ。
元々才能のある優姫はその能力を最大限に活かし、必死に冬美に食らいつく。
そして、冬美もまた、優姫の自分に対する敵意と才能を感じ、優姫を叩き潰そうと迎え撃つ。
前回に引き続き、藤堂VS立花に加え、優姫VS冬美という女帝同士の闘争が幕を開ける!!
読んでみて感じたレビュー

前回の黒い太陽からの続編ですが、引き続き野心がある人間同士の駆け引きが面白かったですね。
ネタバレになってしまったらごめんなさいw
ストーリーは立花目線と優姫目線ですすんでいくので、主人公が2人いる感じです。
正し、優姫も立花も藤堂を潰すという目的は同じなので、ストーリー自体はまとまっていて混乱する事もなく読みやすいですね。
ボーイ時代の立花と同様、優姫も初めは純粋で、自分の素のスタイルでも十分キャバクラ嬢として能力を発揮していたのですが、冬美を倒すと決断してからは、どんどん夜の道に染まっていきます。
昔はしなかった積極的な営業、恥を捨ててまで客に媚びを売る、そして、自分自身を押し殺す…
目的を達成する為には手段を選ばない人間の変わり模様が女性目線で見れるようになった作品です。
もちろん優姫と冬美の女同士の闘いの裏では、立花と藤堂の汚れた闘いも繰り広げられています。
立花もキャバクラの経営者としての経験を積み、さらにパワーアップし、藤堂と互角に渡り合っているところがまた面白いですね。
あの天才ホール長、長瀬もオーナーとしてのデビューを果たし、前作で立花と恋仲だった千鶴も意外な形で登場します。
まぁ物語の最後には優姫だけは苦い汁を飲まされるのですが…
ヒロインやヒーローが必ず勝つとは限らないというのがこの女王蘭シリーズのいいところではありますね。
黒い始まりには黒い終わりがある。
読み終わるのに3日もかからなかったですね。
クオリティを落とさずに、黒い太陽にひけをとらない続編でした。
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