筆者はテレビで介護の業界で介護職員が利用者さんへ虐待を行うニュースがあってるのをほぼ毎日目にします。
こんな感じで家族からの告発も日々多いです↓
筆者自身、介護業界での経験があります。
そういうニュースを見る度に、実際に介護の業界に携わってきて、筆者が毎回思う事、それは…
虐待はなくならない
です。悲しい事ですが…
筆者自身は虐待は絶対よくない事だと思いますし、できればなくなって欲しいです。
しかし、筆者自身が介護の経験を通じて、このままでは虐待はなくならないな…と感じる理由は以下の3点です。
- 介護業界が人材不足
- 高齢者の事を好きな人でなくても入社できてしまう
- 人間関係
筆者自身の経験も交えてお話します。
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目次
介護業界が人材不足
これは結構深刻ですね。
自分の職場も友人の介護士の施設の話をきいても、皆さん口をそろえて言うのは
人がたりない…もっと欲しい…
です。人が入らなかったら、よほど周りとの連携がとれてないと、1人で複数の高齢者の方々をみないといけなくなります。
高齢者によっては認知症の度合いが高かったり、身体的な介護が必要だったりと、様々な方々がいます。その人達を何人も1人でみるという状況になったらさすがにスタッフもきついわけです。
筆者の実際の経験のお話ですが、疲れがたまっている状態で、1人で食堂をみる時間帯がありました。
全くご飯を食べない利用者さんにはご飯を食べさせないといけないので食べさせていると、帰宅願望が強い利用者さんは
帰りたい帰りたいと何度も訴えてきて、施設から出ようとします。
もちろん出ようとされる利用者さんは止めないといけないので何とか説得しようとして止めていると、
今度は別の利用者さんが、トイレはどこ?トイレはどこ?とトイレに連れていって欲しいと訴えてきます。
少し発狂しそうになりましたが、その時、なぜか筆者は冷静に第三者目線でこう感じました。
「あ、こういうスタッフ個人への負担がどんどん積み重なってトラブルが起きてしまうんだな…」
その結果、ストレスがたまり退職する、もしくは虐待をしてしまう。
筆者は思うのですが、介護の業界に限らず、人間は自分に余裕がなかったら、
他人にまで優しくする余裕はありません。
スタッフの人数や介護のクオリティは変わらないもしくは減った状態で、
利用者さんだけ増えてもスタッフの負担が増えるだけです。利用者さんの要介護度が高かったらなおさらです。
なのでできれば、スタッフ1人1人が常に余裕を持ってお仕事ができる人員を確保できれば、
連携もとりやすくなってストレスが少なく、利用者さんにも優しくできるという流れです。
しかし、この点に関しては会社や施設の人件費や経営の兼ね合いもあると思うので、
会社によっては現場のスタッフと経営者側の折り合いが必要になるかもしれませんね。
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Overload work
高齢者の事を好きな人でなくても入社できてしまう
このお話は前の人材不足のお話につながるところがあるのですが、
人手不足であると、介護の業界に限らず、猫の手でも借りたい!という状況になります。
そうなると、高齢者が好きかどうかなんて気にせずに、資格をとった人なら、あるいは人員の足しになるなら、
という理由で結構簡単に介護のお仕事をスタートできてしまいます。
実際に高齢者の事がにそこまで好きでなくても、歳とっても雇ってもらえるから、
高齢になっても続けられそうだからという理由で介護のお仕事に従事する人は実際にたくさんいます。
高齢者の事が好きであれば、許せる失敗とかでも、仕事として生活の為にやっているとなると、
高齢者の失敗に対しても厳しく当たってしまうんです。
例えば、失禁をしてしまうと、なんでするんだよ、面倒くせぇなぁ…みたいな反応ですね。
もちろん生活の為とはいえ、仕事としてきちんとやってる方もいるので全員がとは言いません。
ただ、こういう状況があるという事実を受け止めて、世の中が介護のいい人材確保の為に、
工夫を凝らしたり、変わってくれる事を筆者は切実に願います。
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人間関係
皆さんの職場にも声を荒げて指摘と注意ばかりしてくる人っていませんか?
筆者はフリーターを10年やってあらゆる職場を渡り歩きましたが、高確率でどの職場にも
1人はいました。
筆者の友人で1人で、介護業界で管理職までやっている友人がいます。
彼は普段から人に対して思いやりと気遣いを心からでき、介護のお仕事を心から好きでやっています。
筆者も彼によくしてもらってますし、人を普通の感覚で大切にできる彼を心から信頼してます。
ある日そんな彼がボソッと筆者に悩みを打ち明けました。
「新人がせっかく入ってきてくれても、指摘ばかりして大げさに怒るおばさんのせいで辞めてしまう…」
「だいたい、この仕事をやっていて人に優しくできないってどうなんだ…」
と言っていました。
この事例は介護業界に限らずどの仕事でもありますよね。こういう人が人を辞めさせる事例は、
今までいろんな職場でたくさん見てきました。
だから、彼の悩みが痛いほどわかります。介護業界が人手不足なのを知ってるだけになおさらです。
たしかに、仕事の中で指導をしたり注意をしないといけない状況は必ず出てきますし、
それは筆者もわかります。
しかし、新人でまだ右も左もわからない時からガミガミ怒られて指摘ばかりされて、気持ちよく働けるでしょうか。
ストレスと恐怖でしかないですよね。
もしかして、昔は怒るという行為で人を動かすのが当たり前の時代だったかもしれませんが、もうそんな時代は終わっています。理由は、もし選びさえしなければ、仕事はたくさんあるからです。
筆者はパニック障害や自律神経失調症を持っているので、そんな事された日には、そのストレスで鬱状態になったり、
ひどい時には発作が起きたり、身体がしびれてきたりして耐えきれません。
筆者も強く生きたい気持ちはありますが、ゼリーより柔らかいメンタルって結構しんどいな…ってよく思います。
新人が入ってきても辞めてしまうのでは、結局人員不足の解決にはならないので、それぞれのスタッフへの負担とストレスは変わらず、退職や虐待につながります。
もしくはその人間関係のストレスによって、高齢者に当たって虐待をしてしまうというケースも引き起こします。
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まとめ
以上、僕が考える介護業界で虐待がなくならない理由は以下の3つです。
- 介護業界が人材不足
- 高齢者の事を好きな人でなくても入社できてしまう
- 人間関係
これらの問題に対して何らかの対策のアクションがあり、
これから、高齢者と介護士がお互いに気持ちよく共存ができる未来が来るのを筆者は切実に願っています。
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そのほかにも介護に関する記事を執筆してます↓
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