<涙腺崩壊>強迫性障害を持つ友達に涙させられた話

僕には強迫性障害という心の病気を持っている友達がいます。

Wikipediaから引用した強迫性障害の概要↓

「強迫性障害は、不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神疾患の一種である。強迫神経症とも呼ばれる。同じ行為を繰り返してしまう「強迫行為」と、同じ思考を繰り返してしまう「強迫観念」からなる」

-強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)-Wikipedia

あぁ筆者なりに説明すると、自分自身を自分で脅迫して、過剰行動を行ってしまう病です。

知り合いからきいた症状の例1→自分の手の汚れが落ちないと思いこみ、1時間も手を洗い続ける。

知り合いからきいた症状の例2→出かけようとしても、家から出るのが不安になり、ドアの前から外出できない。

明らかに生活する為の行動に支障を来してしまう疾患ですが、

そんな強迫性障害を持っている友達から、心を動かされ感動させられた話をしたいと思います。

目次

どんな友達??

彼女とはテレアポのバイト先で知りあいました。見た目は髪の毛金髪で化粧は少し濃いめの、

よくヒョウ柄系のファッション着てる姉ちゃんやな~くらい思ってましたw

同じ歳なんですけどねwけど、隣に座れば普通にはなせる子でしたし、冗談とかも通じて、

時々メールとかもしてました。しかし、ある日を境に会社を休むようになり、

安否確認のメールしたら、ちょっとヤバイみたいで、なぜか彼女の自宅へお見舞いに行く事になりました。

彼女の家は一軒家で両親と妹の4人家族です。行ってみると彼女の顔色は悪く、元気もなかったです。

その時、初めて彼女の口から自分は強迫性障害だという事を告げられました。

両腕にはたくさんのリストカットの後があり、日常的に苦しんでいるのが一目瞭然でわかります。

ただ、僕自身も不眠症を既に患っていた為、なぜか驚くこともなく、すんなり理解できました。

僕も自分の不眠症で鬱状態にもなるという事を明かすと、彼女もさらに心を開いてくれて、

さらに詳細を教えてくれました。人によって症状は違うのですが、

彼女の強迫性障害の症状は下記のパターンがメインです↓

  • お風呂に入ると自分が汚くて汚らわしいと思いこみ、ずっと頭を洗い続けてしまう→それが怖くてお風呂に入れない。
  • 1日中、全ての行動に自分の計画通りの完璧さを求める→ドアの開け方、階段の登り方や降り方、しゃべり方等細かいレベルで完璧さを求めて、例えば階段の降り方が自分が求める降り方でなかったら、もうそこでアウト。失敗したという自己嫌悪感から鬱状態になるか、リストカット、一番ひどい時には睡眠薬などの薬物を過剰摂取し、病院へ運ばれる。

なかなか理解しにくい症状ではあるとは思いますが、彼女の世界ではこれが日常茶飯事に起きてました。

仲の良い友達だから、放っておけるわけもなく、それからも時間が許す時には、

お見舞いを継続していました。しまいには、彼女のご両親にも顔を覚えられて、

時々、夕飯の余り物を食べさせてもらったりと、よくしてもらった事は今でもいい思い出です。

いつもはしてこない彼女が僕にしてきた「お願いごと」

ある日の事、いつもはそんな事絶対言わない彼女が、

僕にこんなお願い事をしてきました。

ティーくん…ごめん…ちょっとお願いがあるんやけど…
ティー
ん?ん?どうしたの??
実はお金貸して欲しいんだよね…
ティー
おぉ…珍しいね。
うん…実はもうすぐウーバー(UVERworld)のライブがあって、それどうしても行きたいんだよね…
ティー
いくら必要なん?
7千円かな…
ティー
わかった!いいよ^^
ありがとう!!あと、もう1つあって…
ティー
ん?なに??

私こんな不安定な状態やん??やけんもしもの事があった時に1人じゃ不安だから、ティーくんにも来て欲しいんよね…

もし、ティーくんがウーバー好きならいいんだけど…ダメかな…??興味ないかな…?

ティー
ん~そうね、ウーバーは別にファンではないけど、嫌いってわけでもないから、まぁ面白そうだし行ってみようかな^^
ほんと!!?ありがとう!ほんとにありがとう!!!

彼女がUVERworldの大ファンだという事は知っていたし、少しでも友達の笑顔に貢献できるなら、

と思い、UVERworldのライブに参戦する事にしました。

親子のような見守りライブ

当日の会場はZeepFukuoka。ライブなので当たり前だが人が多かった。

この人混みの中、彼女の体調は大丈夫なのだろうかと少し心配になりましたが、

なんとか合流して、入場しました。

そして、お待ちかねのUVERworld登場!!当時から彼らは勢いあったので、歌が始まると、お客さんも

かなり盛り上がっていました。友達は楽しんでるかなとふと彼女の顔を見ると、

彼女は涙を流していました。それだけ心動かされるものを持ってる彼女が少しうらやましく思い、

連れてきてあげてよかったと、高揚感がわき上がりました。

帰りは福岡ドームまで彼女のお母さんが車で迎えに来た為、

それを見送ってお互いに無事にライブを終える事ができました。

なぜ僕が彼女の行動に涙したのか

 

 

ライブが終わってしばらくたったある日、いつものように彼女の家にお見舞いで来ていると、

ティーくん、はいこれ!!

と封筒を渡されました。

なんとあの時貸したライブのお金が入っていたのです。僕は驚きました。本当に心底驚きました。

皆さんからしたら、「いや、貸した金が返ってくるっていうのは当たり前のことやん」と思うかもしれません。

たしかにそうでしょう。けど当時の僕は返ってこなくても大丈夫な範囲なら貸すという考え方でした。

加えて、彼女は重度の強迫性障害の為、働くことさえ困難な状態。それを僕は十分理解していました。

なので、たとえお金が返ってこなくても、友達の役に立てたという自己満足感を満たせればそれでいいやと思ってました。

しかし、お金が返ってきた…このお金はどうしたのかと尋ねると、

余談にはなりますが、彼女は働いていたテレアポの会社に、仕事を休み始めた頃から自分の病気の事を告げていました。

その会社の社員の上司は、割と理解のある人で、

会社は長い目で見ていこうと思っているから、働くのは体調がいい時だけでいいよ

と言ってくれていました。

なので彼女は僕に返す7千円を稼ぐ為に、2日間だけ、体調のいい日、今日はいけそうという日を選んで働いたそうです。

僕に借りたお金をきちんと返す為に…

自分の奥底から何かがわき上がってくるのを感じましたが、それをこらえて、僕は一言笑顔で、

ありがとう!!と彼女に伝えました。

家に帰宅して、5分ほどぼーっとしていると、自然と大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちてきました。

筆者は今まで何度も自分の病気のストレスで、仕事を辞めたくなくても辞めないといけなかったり、

続けたくても続けられないという事が多々あったので、精神疾患を持ってる僕にとって、

彼女のたった2日間の行動にどれだけの困難があったのかとかをリアルに感じてしまうんです。

強迫性障害によって、彼女は普通の生活をするのも困難が多いのに、仕事となると余計にハードルが上がります。

仕事だけではなくて、通勤途中、人混み、会話、自分の動きが気になりしんどくなったりもするんです。

けど、彼女は僕のお金を返す為に、困難があっても頑張って働いていたことを想像すると、

もう感謝でしかなかった。そして、それだけ僕との友情を大切に思ってくれていたと嬉しくなりました。

お金を貸した僕が感謝を感じるなんておかしな話しかもしれませんが、

彼女からは相手の心を動かすほどの行動力学びました。自分の中に困難があっても、

やるときはやる!!そんな人もたくさんいます。人生はあらゆる瞬間に人間ドラマの連続ですね。

皆さんには素敵な友達はいますか?お金よりも大事なご縁、ずっと大切にしてあげてください。

そして、このブログ内で改めてお礼を言わせてください。

友情と感動をありがとう。

読んでいただき感謝致します。

読んでくれた方の心に何か感じるものがあれば僕も嬉しく思います。

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1987年生まれ。病み系、出会い系が得意なクリエイティブライター&社会不適合者。
フリーター歴10年、サラリーマン1年半といったところ。
幼少期に母親から虐待を受けたり、アメリカ留学したり、出会い系の会社に勤めたりと色々とまとまりのない経験多数。
パニック障害や自律神経失調症といった心の病と現在も共存中。
スイーツと映画をこよなく愛している。
もう自分自身を殺して生きる事に疲れ果て、ありのままの自分を表現する為に、当ブログ「Tough Life(タフライフ)」を運営中。
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