政府が働く人への定年を65歳から70歳へ引き上げるという方針を打ち出していましたね。
年齢を重ねてもまだ働きたいと思っている人にとっては朗報かもしれません。
確かに、年金が不安だから、年をとっても働いてなんとかカバーしたいという人も中にはいるでしょう。
しかし、僕は基本的にこの政策には反対です。なぜなら、高齢者への身体的負担が増えるからです。
介護士として実際に様々な高齢者と接してきた経験と、実際に70歳すぎの高齢者のおばあちゃんと一緒に働いた経験から、この政策は高齢者にとってよくないと思うわけです。
目次
ラーメン屋さんで実際に70歳すぎの高齢者のおばあちゃんと働いていた時の話。

僕がラーメン屋さんで働いていた時、70過ぎたおばあちゃんがいました。
いつも明るくて仕事がとても真面目でみんなからはすごく愛されていましたねw
ただ、飲食って結構動き回るお仕事だったので、若い人のようにはいきません…。
実例として下記のような事で本人にも負担がかかっていました。
- 耳が遠いので指示が通りにくい。
- 麺をうまくあげれず熱い麺が腕にかかり火傷する。
- 足腰が悪いのでお客様へのラーメンの配膳が遅い(仕方ない事だけど麺が伸びちゃうよw)
このような事があるので、周りの僕達はとても心配だったんです…。
でも頑張ろうとする強い意志はあるから本人の気持ちを尊重したいという部分もあり、心境的にはとても複雑でしたね。
介護業界ではよくある老々介護という現実。

僕は介護職経験者ですが、この業界だとよくあるのが老々介護です。
ようするに、いや、もうあなたが介護される側やろ?って人が介護のお仕事やってたりします。
高齢者が介護士やってるというパターンですね。
高齢者になってもこの仕事を続けるという事は、仕事にやりがいを持ち、続けていきたいという気持ちの表れなのでしょう。
ただ、介護は体力が必要なお仕事ですし、人の身体を動かすのに足腰が必要だったりします。
体力が低下していて、足腰が弱くなっている高齢者だと、気軽にお願いしているお仕事でも気を遣ってお願いしにくくなってしまいますね…。
まぁ業界的に人手不足なので、仕事をお願いできないという事は、その分のお仕事は他のスタッフがこなすという事になるでしょうから、現実的に双方にとって弊害が起きるでしょう。
働くにあたって若い人と高齢者は全く違う!!
当たり前だと思う事が高齢者には当てはまらない事は多々ある。
身体的な負担や労力は若い人よりも大きいし、体調管理だって思うようにはいかない事もあるでしょう。
逆に言えば、もし高齢者を雇うとするならそういう部分まで考慮とフォローがされる環境であればまだ歳を重ねても働きやすいと思いますね。
しかし、肝心の政府がそこまで考えているかどうはまでは定かではありません。
高齢者の働く意欲を尊重するのは大切だがもっとどういう利点と問題があるのかきちんと考えて欲しい。
ただ定年制度を引き上げるというだけではなくて、実際に高齢者を雇用したら彼らにどういう利点があって、どういう問題が浮上するのかというところまで考慮して政策を決めて欲しいですね。
でないと、雇用主も雇われた高齢者側にも色んな負担がのしかかる事が懸念されます。
定年制度だけ引き上げて、全ての環境整備を雇用する側に全て投げてしまうのはちょっと無責任すぎる気がしますね。
結局、雇った後の全ての責任は当の本人達に丸投げされるわけですから。
あらゆる角度から見てみて制度改革をして欲しいと実際に高齢者と働いた事のある僕は実感しています。
まとめ
という事で、今回の記事を改めてまとめると、
定年制度を65歳から70歳へ引き上げる政府の取り組みについては僕は反対です。
理由は高齢者への身体的負担が増えるからです。というお話でした。
双方がwin-winでいららる、そんな社会になって欲しいですね。
読んでいただきありがとうございました。
心に笑顔と栄養がいきわたりますように。
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