物事を人並み以上に身につけるという事について筆者が感じる世の中の矛盾。

僕はあらゆる習い事や仕事を経験しましたが、それらを通じて、どの場所でも感じている事がありました。

それは、

ティー

基本的に、物事を身につけるにあたっての長期的視点がほぼないな。

というもの。

ようは極端に覚えが早い人がかわいがられて、覚えるのに時間がかかる人は批判されるというもの。

逆に言わせてもらうと、世の中で賞賛されたり必要とされる、プロと呼ばれる人たち。あるいは職人さん達はどうでしょうか?

この人たちは基本的に長期的に時間をかけて物事を人並み以上に身につけた人たちです。

生まれ持ったものでものすごく秀でている人は確かに世の中にいますが、ごく少数です。

その少数の人たちとプロと呼ばれる方々を全く同じ基準で見るのはちょっと違うと筆者は思います。

たくさん試行錯誤しながら、長年その仕事をこなしたり、スポーツ選手であれば、影ですごい努力をしていたり。

外のプロは認めて、中にいる従業員は認めない。そりゃモチベーションが下がり離職します。

会社としては、人件費がかかっているので、できるだけ早く成長してもいたいという意見もあるでしょうが、

異なるバックグランド持っている多くの人数が働く場所であれば、個人差が出てきて当然です。

目次

仕事場にて。

あらゆる職場を見てきて、まず思った事は、管理者側はできる人をとても優遇するという事ですね。

「え?そんなの、当たり前だろ?」と思うかもしれませんが、まぁ最後まできいてください。

ここで僕が問題だと思う、優遇するというのはあからさまな態度で区別した優遇だという事です。

できる人には、とことん優しい言葉や気遣いをして、できない人には、使えない奴、役立たずというレッテルを貼り区別する。

こういう職場を今まで僕はたくさん見てきました。

まぁ僕はできる人とできない人を「待遇」で差別する事については賛成ですが「態度」で差別するのはいかがなものかと思います。

恐らく、優秀な人に辞められたら困るという心理からこういう行動になるのでしょうが、

そういう行動に出たところで、優秀な人が一生その場所で働くなんて保証はどこにもありませんし、優秀な人であっても、社内で悪い事してしまってニュースに出てしまったりしてるじゃないですか。

そして、使えない奴、役立たずというレッテルを貼られた人は、一生懸命やっていても、職場にいずらくなり、

不満とストレスがどんどん溜まっていき、結局は退職します。

実際に、それが原因でトラブルになったり、退職した人たちを僕はたくさん見てきました。

その結果、人手不足がいつまでも解消されないわけです。

もちろん、怠けていたり、仕事に対する意識が薄すぎるという人は論外ですが、何のために研修期間や指導というものがあるのかわかりません。

本人に努力を継続する意志があるのであれば、それを尊重して根気よく教える事も指導者の仕事だと思います。

ちょっと皮肉な言い方をすると、その人が「使えない」のではなくて、管理者や先輩がその人を「使えていない」んじゃないですか?

あからさまな態度で嫌悪感を出して子供じみた真似をするのはよくないですね。

本人があきらめなければ、いつかはとても頼もしい戦力になる可能性だってあります。

習い事にて。

僕の場合は、これは習い事でもありました。

例えば、は中学の頃にちょっとだけ英会話スクールに通っていました(速攻でやめましたがw)。

そこでスクールの先生がこんなことを僕に言ってきたわけです。

(スクールに通っていた他の生徒の名前)Sはとても覚えがよくて頭がいいよ。あんたももっとがんばりなさいよ!

もうこんなこと言われたらモチベーションなんてだだ下がりです。

中学生ながらに僕は、

ティー
は?Sといちいち比べるなやし…なんか俺がバカのように言われてるようで気分悪いわ~

みたいな感じでしたw

まぁこのケースの場合は、単に僕がひねくれ者なだけなのかもしれませんがw

ただ、いちいち記憶力や覚えがいい子と同じ物差しで測られる事にとても嫌悪感を感じたことは今でも覚えています。

明確な基準って人それぞれの個人が考える基準の為、あいまい…。

仕事でも習い事でもそうですが、結局個人の主観で相手の能力を判断しているのでとても判断基準があいまいです。

大手企業のような明確なマニュアルか完備されている場所であれば、客観視もしやすいですが。

それで本人の意欲や将来性を無視して、すぐに覚えが良い人のみを重宝するというのであれば、

初めからできる人をヘッドハンティングした方がいいのでは?と思ってしまいます。

習い事にしても、のみこみが早い人をかわいがり、そうでない人をさげすむのであれば、さげすまれた人は気持ちよく通えなくなるでしょう。

よほど人の可能性を見抜くほどの感覚を持っている方であれば別ですが、基本的にあいまいな個人の見解では、

相手の可能性を見抜く判断材料としてはとても不十分です。

物事を人並み以上に身につくようになるには、時間がかかる人が大半。

冒頭でも触れましたが、基本的には一部の器用な人をのぞいて、1つの物事を身につけるようになるという事はそれなりの時間が必要な人がほとんどです。

誰でもたった半年や1年で、サッカーのプロ選手になれるのなら誰も苦労しません。

誰でもたった半年足らずで、月収8桁くらいの高級取りのビジネスマンになれるなら試行錯誤なんて必要なくなります。

僕は基本的に、人それぞれの向き不向きはあると思っていますし、特性だってバラバラだと思っています。

そんなバラバラな個人が集まったら、覚えが早い遅い出るのは当たり前です。

早い遅いに意味はあまりなく、本人の努力が恵まれた後の方が大切だと思います。

そして頑張っている人に言いたいのは、3ヶ月や半年でなかなかできるようにならないからって、

自分を責める必要はないとう事です。

ていうか、僕に言わせてもらえば、3ヶ月や半年そこらで、何でもかんでもできるようになると考えるのは甘過ぎます。

どこぞの詐欺広告の謳い文句じゃないんですからw

のろまな亀だって、スピードは遅いけど、最終的にはゴールにたどり着くんですよ。

まとめ

以上、これらの経験や周りを見渡した時に僕がいつも感じていた事を再度言葉にすると、

ティー

基本的に、物事を身につけるにあたっての長期的視点がほぼないな。

です。

短期間で何でもかんでもできるようになるほど、世の中甘くないです。

それではまたお会いしましょう。

長文読んでいただきありがとうございました。

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1987年生まれ。病み系、出会い系が得意なクリエイティブライター&社会不適合者。
フリーター歴10年、サラリーマン1年半といったところ。
幼少期に母親から虐待を受けたり、アメリカ留学したり、出会い系の会社に勤めたりと色々とまとまりのない経験多数。
パニック障害や自律神経失調症といった心の病と現在も共存中。
スイーツと映画をこよなく愛している。
もう自分自身を殺して生きる事に疲れ果て、ありのままの自分を表現する為に、当ブログ「Tough Life(タフライフ)」を運営中。
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