善悪の屑と外道の歌のあらすじ

大切な人の命奪う、もしくはその後の人生を狂わせてしまうような重罪を犯しても
のうのうと生きている犯罪者達に、苦しめられる遺族達。
そんな現実を受け止めきれずに、どうしても犯罪者達に復讐したいという遺族の依頼で復讐を請け負う復讐屋さんのお話です。
みどころ
まぁ倫理的には問題が多い内容ではあるので、みどころなんて言葉が適切なのかどうかはわかりませんが、
この漫画で起こる犯罪事件は、現実社会で実際に起こっている事件を参考にしています。
例えば、幼児を拉致監禁したり、家族を洗脳して殺し合わせたり(福岡県であった有名な事件)
運転過失で人に追突してしまったり、重罪を犯しても未成年という理由でたいした罪に問われないなどなど。

復讐屋さんという職業はすごく現実とはかけ離れていますが、
起こっている事件は実際に身近に感じるものばかりです。明日は我が身という言葉がありますが、
犯罪に巻き込まれる人々はみんな自分がまさかそんな事をされるなんて思ってもいない人だらけです。
僕自身も拉致されるとか、急に通り魔にあって刺されるとか、車に追突されるなんて普段は考えもしないですが、
1秒先の未来がどうなるかなんてどんな頭のいい人でも予測できないように、
犯罪の内容が現実に起こった事を題材にされているだけに、自分も気をつけようと思わせる漫画です。
まぁ復讐屋達が復讐するシーンとかは現実味があまりないのでそこまでは気にならないのですがw
感想&感じた事
漫画を読んで素直に感じた事を結論から言うとこれです。


例えば、ネタバレにはなってしまうのですが、僕がこの外道の歌で一番印象に残ってる物語で、
ブラック企業に勤める社員が電車にはねられて(自殺なのか過労でなのかは不明)死亡してしまい、そのブラック企業のオーナーに復讐するというお話。
皆さんも似たお話、ニュースできいた事ありますよね?
殺された遺族は被告人の罪が軽いのに対して納得いかないのと同じで、ブラック企業のせいで大切な命を奪われた遺族も、
企業に対して納得がいきません。そんな人々の気持ちを代弁している漫画だと僕は思うわけです。
ニュースで公に騒がれても、同じような犯罪は減らないですし、ブラック企業も一向になくなりません。
そんな世の中に、苦言を刺す形としてはこういう漫画もありだと個人的には思います。
表現の自由って素晴らしいですね。
それではまたお会いしましょう。長文読んでいただきありがとうございました。
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